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2009年10月23日金曜日

クリスマス3 愛憎の赤いニット帽

日本では、クリスマスというとなんだかカップルで過ごすことが基本設定になっているような風潮がありました。少なくとも私が日本を離れた8年前には、「クリスマス特集」の話題はどれをとっても甘いものばかり。

今現在の日本はどうなんでしょうか?

こちらでは、家族一同集まってディナーをしたり、パーティーしたり、そのあと友達同士でバーへ繰り出す、というのが多いような気がします。
そのディナーも皆さん全員集合してびっくり!

普段着ではいまいち冴えないお父さんも、いつもちょっと汚れたファッションばかり着ているお兄ちゃんも、いつもパンツルックのお母さんも、みんなみんな「ビシッと正装」してくるんです。

女性陣は前日、前々日に美容院へ行きゴージャスに髪をセット。さらには、クリスマスの日のために新しいドレスやヒールを新調しちゃったり。

お子さんたちも、ちゃ〜んと髪にジェルつけて、女の子はキティちゃんのふりふりリボンつけて登場です。

その変わり様ったら。。

身内のパーティーなんだけれども、かしこまった雰囲気が新鮮でいいですよね。

さらに追い討ちをかけるように、お子さん方によるプレゼント催促の歌。丸太に赤い帽子をかぶせて目と鼻つけて擬人化したオブジェに毛布を一枚かぶせてあげます(だって寒いでしょ)

それから、その丸太君を木の枝で「ビシバシ」容赦なく叩くんですね。けなげな丸太君を取り囲み、そのときに歌う歌があるんです。「プレゼント催促用の歌」が。

次に、サロンから台所の方に移動して、丸太君に少しだけプレゼントを用意する時間をあげるわけです。みんなで耳を澄ませちゃったりして。

そしてサロンに戻って丸太君を見ると、、、、

丸太君にかけてあげた毛布の下に、たくさんのプレゼントが隠されていました!

「丸太ぁ〜、今年もがんばったじゃんよぉ〜」

もちろん、ディナーの後のデザートは「丸太君人形」をかたどった、可愛らしいチョコレートケーキです。みんなに、ビシバシ叩かれた後に、プレゼント提供した後に、食べられちゃうわけですね。

ある意味、クリスマスの主役は「丸太君」ということです。

丸太 「後でシップ張っちょいて。背中の方、手とわんけん」

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